ランダウ力学 §21問題5 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

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ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§21の問題5の解説です.

問題

図2に示した振り子の振動数を求めよ. それをつるしてある点(質量m1が附随している)は, 水平方向に動くことができる.
本編図2図2

解答作成

Lagrangianは§5問題2で求めていて,

L=12(m1+m2)x˙2+12m2l2φ˙2+m2lx˙φ˙cosφ+m2glcosφ

である. そこから慣性中心が静止しているという条件

Px=(m1+m2)x˙+m2lφ˙cosφ=0

を課したものは, §14問題3での計算をそのまま用いて

L=m2l2φ˙22(1m2m1+m2cos2φ)+m2glcosφ

となる. φ1とすれば,

Lm2l2φ˙22{1m2m1+m2(112φ2)}+m2gl(112φ2)m1m2l22(m1+m2)φ˙2+m2gl12m2glφ2

となる(φ˙2φ2の項も微小として無視). m2glも定数なので, Lagrangianとしては無視してよい. まとめると, Lagrangianは,

L=m1m2l22(m1+m2)φ˙212m2glφ2

となる. 本編の議論と同様にすれば,

(1)ω=g(m1+m2)m1l

が求める振動数である.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

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