ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§24の問題1の解説です.
問題
解答作成
軸方向のLagrangianは, , より, は, 分子全体の質量である). ゆえに, , は基準座標となる.
座標 の振動数は より, これは の振動に対応する. , より, それぞれの原子の振動は図28a)のようになる. 座標 の振動数は より, これは の振動に対応する. , より, それぞれの原子の振動は図28b)のようになる. 軸方向のLagrangianは, は角度ABAの からの差で, に関する振動数
本編での議論により, この分子の各運動の自由度は
- 一直線上での分子全体としての並進運動:
- 一直線上での振動:
- 一直線上からはずれる並進運動:
- 一直線上からはずれる回転運動:
- 一直線上からはずれる振動:
となる.
参考文献
Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.
関連記事
ランダウ力学 §24問題1 解説
ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§24の問題1の解説です. スポンサーリンク 問題 3個の原子からなる対称な直線上の分子ABA(図28)の振動数を求めよ. 分子のポテンシャルエネルギーは距離AB, BAおよび角ABAにだけ依存...
ランダウ力学 解説掲載をしていない問題について
ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の解説掲載をしていない問題についてコメントします. スポンサーリンク 解説作成を検討している問題 解説作成を検討している問題を, 以下に示します. 解説作成の取りやめを決断した問題 解説作成の取...
脚注
*1 : 下の図のように考えると,
となる. ゆえに,
となる.
*2 : 座標原点を2のつりあいの位置にとると,
となるから,
となるが, つり合いの位置は
となる.
0 件のコメント:
コメントを投稿 (Please feel free to ask me about your questions! You can use Japanese or English in the comments.)