ランダウ力学 §26問題 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

B!
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ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§26の問題の解説です.

問題

外力f=f0eαtcosγtが働くときの, 摩擦のある強制振動を決定せよ.

解答作成

外力f=f0eαtcosγtを用いると, 運動方程式は,

x¨+2λx˙+ω02x=f0meαtcosγt

となる. これを複素形にすると,

x¨+2λx˙+ω02x=f0me(α+iγ)t

となる. この特殊解を

x=Be(α+iγ)t

と仮定すると,

x˙=B(α+iγ)e(α+iγ)t,x¨=B(α2γ2+2iαγ)e(α+iγ)t

となるから, これらを運動方程式に代入して,

{(α2γ2+2iαγ)+2λ(α+iγ)+ω02}B=f0m

となる. これをBについて解くと,

B=f0m{(ω02+α2γ2+2αλ)+i2γ(α+λ)}

となる. B=beiδとすれば,

(1)b=f0m(ω02+α2γ2+2αλ)2+4γ2(α+λ)2,(2)tanδ=2γ(α+λ)ω02+α2γ2+2αλ

となる. このb, δを用いると, 強制振動は

(3)x=beαtcos(γt+δ)

と決定される.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

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