ランダウ力学 §21問題3 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

B!
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ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§21の問題3の解説です.

問題

ばねの一端に結び付けられ, ある直線上を運動することのできるmの質点の振動数を求めよ. このばねの他端は, 直線から距離lの点Aに固定されている(図22). ばねは, 長さlのとき力Fで引っ張られている.

(手書きの図を紛失してしまったので, 本編p. 74の図22をご覧ください. )

解答作成

ばねのポテンシャルエネルギーは, (高次の微小量を省略して)力Fとばねののびδlの積に等しい. 図22より

δl=l2+x2l

であるが, xlならば

l2+x2=l1+x2l2l(1+x22l2)

であるから,

δlx22l

となる. よって, ばねのポテンシャルエネルギーは

U=Fx22l

である. 運動エネルギーも考えれば, Lagrangianは

L=12mx˙2F2lx2

となる. ゆえに, 本編での議論と同様にすれば,

(1)ω=Fml

が, 求める振動数となる.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

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