ランダウ力学 §21問題4 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

B!
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ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§21の問題4の解説です.

問題

同様の問題で, 質点mが半径rの円周にそって動く場合(図23).

問題2は以下の通り.

ばねの一端に結び付けられ, ある直線上を運動することのできるmの質点の振動数を求めよ. このばねの他端は, 直線から距離lの点Aに固体得されている(図22). ばねは, 長さlのとき力Fで引っ張られている.
本編図23図23

解答作成

ばねのポテンシャルエネルギーは, (高次の微小量を省略して)力Fとばねののびδlの積に等しい. 図23より, φ1として

δl=(l+r)2+r22(l+r)rcosφl(l+r)2+r22(l+r)r(112φ2)l={(l+r)r}2+(l+r)rφ2l=l1+(l+r)rl2φ2ll(1+(l+r)r2l2φ2)l=(l+r)r2lφ2

となる. よって, ばねのポテンシャルエネルギーは

U=F(l+r)r2lφ2

となる. 運動エネルギーを考えると, Lagrangianは

L=12mr2φ˙2F(l+r)r2lφ2

である. 本編での議論と同様にすれば,

(1)ω=F(l+r)rml

が, 求める振動数となる.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

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