ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§24の問題2の解説です.
問題
問題1は以下の通り.
解答作成
並進運動の消去として,
と,
を用いる. また, 回転運動の消去から
となる*1 .
距離AB, BAの変化
となり, 角ABAの変化
となる.
ここで, 分子のLagrangianは
となる. 新しい座標
を用いることにすれば, 並進・回転運動の消去
となる. これを用いて計算すれば, 系のLagrangianは
となる(
この表式から, 各座標の振動の振動数は, 以下のようになる.
は振動数 が , ). , は2つの振動に対応する. それぞれの振動数 , は, 次の特有方程式
参考文献
Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.
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脚注
*1 : 座標原点を2のつりあいの位置にとると,
となるから,
となるが, つり合いの位置は
となり,
となる.
*2 : 本編の表記に従えば,
となる. ゆえに特有方程式
は,
となるから, 整理すれば上のような式になる.
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