ランダウ力学 §7問題 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

B!
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ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§7の問題の解説です.

問題

速度v1で運動している質量mの粒子がポテンシャルエネルギー一定(U1)の半空間から, 同じくポテンシャルエネルギー一定(U2)の半空間へ移行する. 粒子の運動方向の変化を求めよ.

解答作成

図A図A

図Aのように, 角度θ1,θ2を定める. 図1の上下の方向には空間の一様性があるので, その方向の運動量は保存する. よって,

mv1sinθ1=mv2sinθ2(1)sinθ1sinθ2=v2v1

となる. また, 時間の一様性もあるから, エネルギーも保存する. よって,

12mv12+U1=12mv22+U2v22v12=1+2mv12(U1U2)(2)v2v1=1+2mv12(U1U2)

となる.

(1), (2)より,

(3)sinθ1sinθ2=1+2mv12(U1U2)

となる. これが求める答えである.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

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