ランダウ力学 §10問題2 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

B!
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ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§10の問題2の解説です.

問題

ポテンシャルエネルギーを定数倍だけ変化させたとき, 同一の軌道に沿っての運動の時間はどう変化するか.

解答作成

全ての時間をα倍すると同時にポテンシャルエネルギーをβ倍する変換

tαtUβU

を考えると, 運動エネルギーT=a12ma(dradt)2α2倍となる. よって, αβの間に

α2=βα=β12

の関係があるとき, Lagrangianが同じになるから運動方程式は不変にとどまる. 座標は変化させていないため, 運動は同一の軌跡となる.

したがって, それぞれが運動に要する時間のあいだの比は, ポテンシャルエネルギー比の1/2乗になり,

(1)tt=UU

となる.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

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