ランダウ力学 §32問題2 円錐に関する計算

投稿日:  更新日:2022/09/02

数学

B!
Chuk YongによるPixabay(https://pixabay.com/)からの画像

こんにちは, Shinoryoです.

今回は完全に忘備録的なものです. ご容赦を…….

ランダウ力学§32問題2で登場した円錐に関する計算

ここでは, 高さh, 底面の半径Rの一様な円錐を考え, その慣性中心の位置を見出していく.

慣性中心の計算

円錐の頂点を原点とする座標系で, 円錐の軸をx3軸に合わせる. 離散系における慣性中心R

(8.3)R=marama

であるから, 連続系における慣性中心は

(1)R=ρrdVρdV

である. いま, 一様な円錐を考えればρ=constであるから,

(2)R=rdVdV

となる.

円錐内の体積積分の計算

円筒座標に座標変換して積分すると, dx1dx2dx3=rdrdθdzとなる. 円錐をx3=zの平面で切ったときの断面は半径Rz/hの円になることを利用すると,

dV=0hdz(0Rz/hdr02πdθr)=2π0hdzR2z22h2(3)=πR2h3

となる. また,

xdV=0hdz(0Rz/hdr02πdθr2cosθ)(4)=0,ydV=0hdz(0Rz/hdr02πdθr2sinθ)(5)=0

となり(いま慣性中心を求めようとしていることに注意すると, 一様な円錐の対称性よりx=y=0となるのは明らかであろう),

zdV=0hdzz(0Rz/hdr02πdθr)=2π0hdzR2z32h2(6)=πR2h24

となる.

積分の計算結果の代入

以上の積分の結果を用いると,

(7)R=(003h/4)

を得る. つまり, 円錐の慣性中心は円錐の軸の上, 頂点から距離3h/4のところにある.

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