ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§51の問題の解説です.
問題
解答作成
特異点の調査
この場合, 本編でのパラメータ
となり,
となる. ゆえに,
角変数 の積分内の計算
ここで,
を計算する.
であるから,
となる. さらに,
と置換する. これを
であるから,
となる. ゆえに,
となる.
角変数 の積分の計算
積分区間の上限は
のとき で, , のとき で, ,
である.
のとき , , のとき , ,
である.
のとき , , のとき , ,
である.
以下の積分では,
において,
となり,
となる. このようにして,
となる*1. また,
となる. 絶対値が小さい方は,
となる. また,
となる. 絶対値が小さい方は,
以上より, 積分
となる.
の計算
調和振動子に対しては, §50問題より
であるから,
は, その第2項(
となる.
参考文献
Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.
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脚注
*1 : 複素数の範囲では, 対数関数
であることに注意せよ. そして,
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