ランダウ力学 §40問題2 解説

投稿日:  更新日:2022/09/02

物理学 力学

B!
すしぱくによるフリー素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/)からの画像をShinoryoが加工した画像

ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§40の問題2の解説です.

問題

一様に回転している基準系で質点のHamiltonianを求めよ.

解答作成

本編で一様に(角速度Ωで)回転している基準系における質点の運動量とエネルギーは求めていて, 運動量は

(39.10)p=Lv=mv+mΩ×r

となり, エネルギーは

(39.11)E=mv22m2(Ω×r)2+U

となる.

系のエネルギーが座標と運動量とで表されているとき, 系のHamiltonianという. よって, vr, pで表さなくてはならない. 実際, (39.10)より

(1)mv=pmΩ×r

であるから,

m2v2=p2+m2(Ω×r)22mpΩ×r(2)=p2+m2(Ω×r)22mΩr×p

つまり,

(3)v2=p2m2+(Ω×r)22mΩr×p

となる.

以上からHamiltonianを求める. (39.11), (3)より, Hamiltonianは

H=m2(p2m2+(Ω×r)22mΩr×p)m2(Ω×r)2+U(4)=p22mΩr×p+U

となる.

参考文献

Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.

関連記事

Search

About Me

自分の写真
理系大学生でした. Bloggerを利用して発信を行っています.

Labels

Blog Archives