ランダウ゠リフシッツ理論物理学教程の力学(増訂第3版)の§39の問題3の解説です.
問題
解答作成
非慣性系における運動方程式
において,
となる.
となる(ただし,
を得る. これの一般解は,
である(ただし,
となり,
となる. 一方, 地球の自転を考えないときは単に,
である(ただし, 地球の自転を考えない場合を添え字
となる.
したがって, 地球の自転の影響は, 地球の自転を考えない場合の軌跡を鉛直方向の周りに角速度
別解
あるいは, 以下のようにして考えることもできる.
となる. これは直ちに積分でき,
となる(ただし,
となる(ただし,
を得る.
したがって, 地球の自転の影響は, 地球の自転を考えない場合の軌跡を鉛直方向の周りに角速度
参考文献
Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. 力学. 広重徹, 水戸巌訳, 増訂第3版, 東京図書, 1974, 214p.
ちなみに
Foucault振子に関しては, 多くの古典力学の教科書に記載があることと思います. 別解は以下を参照しています.
- 大場一郎, 中村純. 理工系の標準力学. 培風館, 2003, p.78-79, ISBN 4-563-02271-3.
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