「グリフィス 素粒子物理学」気づいた誤植集

投稿日:  更新日:2022/09/10

物理学

B!
Chuk YongによるPixabay(https://pixabay.com/)からの画像

ここでは, 「グリフィス 素粒子物理学」において気づいた誤植をまとめていきたいと思います.

出版社公式の正誤表に記載されていることを確認した場合には, 掲載していません.

p.282 l.13

f(x)に関して, 大きなxと小さなxの極限で

(1)f(x){x/5(x1),lnx(x1)

を得る. これをもとに図7.11を再現しようとしても, 大抵の場合うまくいかないだろう. これは, xを相当大きくしないと, lnxが定数項に対して十分大きくならないからである. 例えば, 明示的な定数項5/3を加えると, 低いxに対しても良い近似となる.

2022-08-16T00:33:44.445190 image/svg+xml Matplotlib v3.5.2, https://matplotlib.org/
f(x)のグラフ. 実線は数値計算の結果で, その下の破線はlnx (それは, 大きなxf(x)を近似する)で, その上の点破線はx/5 (小さなxf(x)を近似する)である. x=20程度でも実線と破線が近づくように, 定数項も含めてlnx5/3としている. (Griffiths 2019の図7.11を再現.)

p.307 l.5

  • 誤:色c
  • 正:色a

p.321 l.24

  • 誤:Λc
  • 正:Λc (Λcの積をとることで, エネルギーの次元になる)

p.326 l.10

  • 誤:Aのバージョンの式(8.92)
  • 正:Aのバージョンの式(8.93)

p.338 l.7

  • 誤:
    (2)p±=(1/2)(mn2mp2+me2)c2mn|p4|2+me2c2mnc|p4|2+me2c2|p4|
  • 正:
    (3)p±=(1/2)(mn2mp2+me2)c2mnc|p4|2+me2c2mnc|p4|2+me2c2|p4|

p.338 l.9

  • 誤:
    (4)pp+|p2|(mn2mp2me22mn|p2|c)d|p2|J
  • 正:
    (5)c4pp+|p2|(mn2mp2me22mn|p2|c)d|p2|J

p.371 l.3

  • 誤:3つの互いに直交する偏極ベクトル(ϵu(1),ϵu(2),ϵu(2))
  • 正:3つの互いに直交する偏極ベクトル(ϵu(1),ϵu(2),ϵu(3))

p.372 l.15

  • 誤:mc2E
  • 正:mc2E

p.372 l.18

  • 誤:u=(uac(pσ)E+mc2uA)
  • 正:u=(uAc(pσ)E+mc2uA)

p.372 l.22

  • 誤:Σp(P±u)=±(P±u)
  • 正:Σp(P±u)=±(P±u)

参考文献

  1. Griffiths, David J. グリフィス 素粒子物理学. 花垣和則, 波場直之訳. 丸善出版, 2019, 471p., ISBN 978-4-621-30392-4.
  2. Griffiths, David J. Introduction to elementary particles. 2nd rev. ed., Weinheim, Wiley-VCH, 2008, 454p., (Physics textbook), ISBN 978-3-527-40601-2.

脚注

*1y=tanh1zとすると,

(6)z=tanhy=eyeyey+ey

となる. これをyについて解くと,

(7)e2y=1+z1z

となり, 両辺の対数をとって

(8)y=12ln1+z1z

を得る.